汗と皮膚バリア

日によって熱く夏日になったり、本来の4月らしい春の気温だったり、温度の変調が多く自律神経バランスが最も崩れやすい春の日々です。
蕁麻疹や手の汗ぽうの方が特に多く来院されるこの時期です。
しっかりした食事と適度な運動を継続して何とか乗り切っていきたいです。

マルホの担当の方より昨年の皮膚科総会での杏林の塩原先生のご講演のまとめをいただきましたのでチェックしました。

塩原先生はアトピー性皮膚炎と発汗とバリアについてのご研究で有名ですが、汗をかかせる指導が大切だとおっしゃっています。

皮膚の潤いを決定するのは皮膚角層の水分量ですが、この水分量は色々な因子で調節されています。
一つは環境湿度で一般的に80%以上になると周りから水分を取り入れることが出来るようになりますが、東京の湿度は真夏でも80%にはもちろん達することもないですし、シャワー浴が増える現代はますます皮膚を乾燥させる方向にむかっています。

マウスの実験でも、元々バリア異常がありアトピー様の皮膚病変を起こしやすいマウスでも数時間高い湿度下に置くと角層水分量が増加し、アレルゲンの吸収が悪くなってかぶれが起こりにくくなります。
ですから、人でも、元々遺伝的なバリア異常があっても高い湿度化下にいれば湿疹を起こしにくくなります。

アトピー性皮膚炎の患者さんでは皮膚のどの部位においても角層水分量が減少していますが、それはフィラグリンやセラミドなどの保湿因子が少ないことによると考えられていました。しかし、皮膚から蒸発していく水分は汗の量に比べると極端に少ないですので、汗をしっかりかいていればバリア機能が低下していても角層水分量は保たれるということになります。
汗さえしっかりかければ高い湿度下にいるのと同じ環境になりかぶれが起こりにくくなるのです。

私たちは安静にしていると汗はかかないと考えがちですが実は皮膚の溝(皮溝)から微量な発汗が絶えずあって、それが角層の水分維持に関与していると考えられます。

塩原先生の研究では、アトピー性皮膚炎の方では皮溝からの発汗が著明に低下していることが分かり、これが角層水分量の減少の原因の多くではないかと考えられます。
ですから、安静時においての皮溝からの微量な発汗をいかに高めるかが大切です。

アトピー性皮膚炎の小児期は汗がたまりやすい肘膝裏などの間擦部位に症状が出やすいですが、皮溝からの発汗低下を補うために肘などに代償性発汗が生じるためと考えられます。さらに進行すると、そうした代償性発汗もなくなり、全身の発汗低下に移行し皮膚全体の乾燥につながります。

塩原先生の研究では、汗をかきにくい要因の一つにステロイドやワセリン外用があげられ、アトピー性皮膚炎患者さんでは長期にこれらを使用するために発汗低下が生じやすくなる可能性もあるのでは、ということでした。

また、汗をかきやすくするには、先生方の研究では、サウナよりなにより、足浴!でした。
足浴での発汗は、皮溝と皮丘両方からの発汗が認められ、最も効果的な発汗手段と考えられます。
また、外用薬では、ヒルドイドなどのヘパリン類似物質(特にヒルドイドソフトよりはヒルドイドクリームだそうですが)が、皮溝からの微量発汗を亢進させるそうです。塗る量もたっぷり目、できれば夜だけでもラップで密封するとより効果的だそうです。

これから湿度も上がり、汗もかきやすい時期ですので、日々体を動かして汗をかくことはもちろん、足浴などでより安静時の微量発汗も増やしていくこと、そしてヒルドイドなどでもより発汗を進めて角層水分量をふやし湿疹を生じにくくしていくことがおススメだそうです。

汗をかくと確かにベタベタして痒くなりますが、しっかり汗かきすぐ流す・拭くなどで対応していき、夏の汗を有意義に活用していければと思いますconfident

昨日は仕事のお付き合いのある方々に付き合っていただいて、総勢7名で feel cycle1コマこいだ後、麻布十番のブィア・ブリアンツァで楽しく美味しい食事をいただきました!
今週はバタバタと慌ただしく疲れ気味だったのでとっても良い気分転換になりましたdelicious
しっかり汗をかいた後の美味しい食事とお酒、楽しく明るい話、内容もないような笑い話、癒されましたdelicious また1週間頑張りますdelicious

帯状疱疹の発症予防について

桜の満開があっという間に終了し雨で散って落ちる花びらをみると、満開を見逃してしまったようなさみしい気持ちになります。実際は、クリニック前の目黒川の夜桜と、この時期だけは恵比寿駅から歩いて帰宅して、明治通り沿いの桜並木をしっかり満喫しましたcherryblossom
しかし桜は短くあっという間!だからこそ良いのかもしれませんが。

3月は多忙な方が多く、月末から今月頭まで、帯状疱疹の方が多く来院されました。
幼少時の水ぼうそうのウイルスが、疲れやストレス、免疫力低下がきっかけになって体や顔などに痛みを伴う水疱が出て神経痛も合併する病態です。

水痘ワクチンを販売する田辺三菱製薬の担当の方から、50歳以上の大人の方への水痘ワクチン接種(帯状疱疹の発症予防を目的とした)の啓蒙グッズや教科書を頂戴しましたのでチェックしました。

日本では最近、小児の水痘ワクチンが定期接種になったことによって、小児の水痘患者さんが減り、それによって大人の方も水ぼうそうの免疫を賦活するブースター効果を受ける機会が減ってしまい、成人の帯状疱疹の発症率は上がっていくものと考えられます。
アメリカでも子供の水痘ワクチンが定期接種化することにより、水ぼうそうの発症は80%減少しましたが、帯状疱疹の発症は90%増加したと報告されています。

日本では帯状疱疹の発症に関する大規模な調査が、2008~2009年に山西弘一先生が小豆島で行われた“小豆島スタディ”が有名ですが、この調査では、
・帯状疱疹の発症は7~9月が多かった(水痘の発症が少ない時期と一致)
・女性は発症リスクが男性の1.5倍
・帯状疱疹のウイルス特異的抗体価(液性免疫)は発症や重症度と関連なく、皮内反応が年齢とともに減少し、逆に帯状疱疹の発症は年齢とともに増加することから、発症の予防や神経痛の合併には細胞性免疫が重要であると判明した。

また、2003年、高橋理明先生が高齢者にワクチンを接種したところ細胞性免疫が増強することが確認された。

これらの結果から、日本でも2016年に乾燥弱毒生水痘ワクチンは、帯状疱疹予防の効能追加を承認され、自費ではありますがワクチン接種が勧められるようになりました。

帯状疱疹は体に発症しても、顔に発症しても、いずれは皮膚は治るにしろ、神経痛に数か月悩まされ、特にご高齢者の方のQOLが低下することもあります。

今後水ぼうそうの発症が減少するともに、今度は大人の帯状疱疹の発症が増えることが予想されますので、発症予防にワクチン接種も選択肢として重要だと改めて感じましたconfident

4月新学期が始まり、子供たちの学校も新しい学級や先生に代わり気分が新たになります。
高2になった長男とは普段深くは話をしませんが、新学期の始業式の朝に提出する前年度の通知表に親がコメントを記入する欄があり、先生・子供・親がメッセージを記入します。
先生からは“当初、人間力を伸ばしなさい、と面談で言ったことが1年で成長がみられ、より人間力を磨いてください”という素敵なコメントが。
本人からは“受験があと2年になり塾の回数も増え大変な2年だが、仕方ない。勉強も頑張るが趣味も大切にしたい”というコメントが。趣味?フットサル?乃木坂でしょうね~delicious
私からは、“良き先生や友人に恵まれ、本人なりに成長していることと思います。残り高校生活の中で色々悩み、将来を考えることと思いますが、自分自身の力で悩み、解決しながら、後悔なき思春期を過ごしてほしいと思います”。

はるか昔の自分自身のことを思い返すと、自分の将来や夢に対して、高校や塾の友人と悩みながら試行錯誤して、最後は自分自身で決めたことは大きな自信となり、あれだけ色々悩み考えることは、思春期のあの時代特有だったような気がします。

その真っ最中の子供をみると、いーなー、戻りたいなーと単純に思いますdelicious

私自身は変わらず仕事、運動、実家のヘルプ、家事と毎日気持ちよく過ごしていきたいです。
仕事も毎日いろいろな年代の方と話をして、時には皮膚とは関係ない素敵なお話や情報を教えていただき、人と接するのが幸せだと実感しています。
feel cycleでは、全く普段と異なる、医師でも親でもない素の自分で汗を思いっきり流せることがかけがえのない時間で、トレーナーさんからもアドバイスいただき、より体幹を使えるように、楽しみながらこいでいますsmile 洋楽も大好きになりました。
空手は先日の茶帯への審査で落ち、久しぶりにしばし落ち込みましたcatface。 が、継続が大切と言い聞かせ、力まずに!継続していきたいと思います。

皮膚科と漢方薬

桜の開花が宣言された後も4月とは思えない寒いここ数日です。早く暖かく、お花見のできる日になって欲しいです。

先週土曜日にツムラさん主催で“皮膚科医が使いやすい漢方処方”のテーマで小林裕美先生のご講演会に参加しました。
小林先生は皮膚科医で漢方治療にも精通されていらっしゃるので有名ですが、もともとは大学病院で悪性腫瘍担当の臨床医であったこと、悪性黒色腫の方の癌性疼痛をその時の指導医の助言で漢方(通導散)を使用したところ、モルヒネでも効果の効かなくなった疼痛が見事に無くなり、患者様が疼痛から解放された穏やかな最期を迎えることができた、というご経験から、漢方の魅力にはまられたというお話もあり、臨床医であり、患者さん第一の考えのもとに漢方も西洋医療も行われている、真の臨床皮膚科医として心から尊敬できる先生でしたconfident

漢方で比較的皮膚科で用いることが多いものは、お血(おけつ)剤です。

お血とは、血液静脈のうっ血・うっ滞に基つく症状で、慢性増殖性炎症(例えば乾癬など)や腫瘍、そしてむくみや冷えなどの循環不全や代謝不全からくる諸症状を指します。

お血をとる漢方では、桂枝ぶく苓丸が代表的ですが、乾癬や肝斑・ニキビ跡などにも有効で使いやすい漢方です。お血とはいろいろな病態の原因になりうることを改めて実感しました。

そのほか、ニキビに対して、十味敗毒湯や荊芥レンギョウ湯、サイコ清肝湯、などの使い分けや、女性のための三大処方、桂枝ぶく苓丸・加味逍遥散・当帰芍薬湯の使い分けなどを臨床的に具体的に教えてくださいました。
後半は、アトピー性皮膚炎に対する治療のお話でした。補中益気湯の有効性や、発芽玄米などの和食中心の食事の有効性、アルコール摂取の影響などのお話があり、その具体的な臨床的なお話は大変参考になりましたconfident

先週日曜日は久しぶりにfeel cycleを思う存分できました!午前2コマと午後2コマ。大好きなインストラクターの下で大好きな曲で漕げることが楽しくうれしくて、元気に楽しく漕ぐことができ、気持ち大充電delicious
この先1~2週間の元気をもらってまた明日への活力となりました!

春休みは子供は少しゆっくり、親は昼食やお弁当つくりが増え、家事に追われますgawk
早く学校が始まって欲しいと願いつつ、うまく気分転換をしつつ、色々な事のバランスを取ってその時間その時間を集中していきたいと思いますconfident

先週外勤先のカラーコーディネーターの患者さんから面白いお話を聞きました。その人その人の似合う色もありますが、その人の骨格や骨の形や大きさ、つくりによって似合うファッションも異なるのでは?というお話でした。
例えば、肩幅が狭くなで肩で猫背気味の方は弱い胃腸を守るように身をかがめ猫背ぎみになりやすく、だらーっとしたボトムスや丸首の襟の詰まったトップスよりは、すっきりとしたボトムスや鎖骨の少し見えるようなボートネックの方が似合いやすく、
逆に肩幅がしっかりとがっしりした方は胃腸や内臓が丈夫で丸首や長めのボトムスも似合いやすいということ、でした。
ファッションは自分の年齢や好き嫌いだけで決まるものではなく、骨格やつくりでぱっと見似合うスタイルを探すのも面白いなあと思いましたconfident
私は肩幅広く、がっしりタイプ、胃もカメラで“教科書のような綺麗な胃です”、と褒められるくらい丈夫ですので、後者の方で、だらーっとファッションも良いのかな、
それにしても、トシとともにピンクや明るい色が着たくなってきたのは本当に年齢を実感しますdelicious

年を重ねるごとに、自分の着たい色やファッションも変化し、その基本となる自分の体形や肌は自分の気持ちや自信につながってくる感じがします。
色々な外的な刺激にダメージを受けない健やかなみずみずしい肌を保つためにも、必要なものをシンプルに、摩擦をかけずに補いながら、何よりストレスをためないように、この春を過ごしていきたいですgood

乾癬の新薬“オテズラ錠”について

3月も半ばになり、スギ花粉症のピークを迎えた方が数多く来院されています。今年は花粉が多く症状が強い方が多いです。薬でうまくコントロールし、症状をおさえるか、時期が終わってからシダトレン減感作療法(スギ抗原を毎日内服して免疫をつける治療)を検討される方もいらっしゃいます。
このシダトレンは効果が高く、飲んでいると今年は症状が緩和される方が多く、とても効果的な良い薬だと実感しています。
早く時期が終わると良いですconfident

先日、セルジーン社の担当の方から、今月新しく出た乾癬の内服薬 “オテズラ錠” の勉強会をしていただきました。

乾癬の患者さんの免疫細胞・表皮組織では、細胞内のシグナル伝達を調節しているPDE4という酵素が過剰に増えていて、それにより炎症性サイトカインの産生が亢進して乾癬の皮膚炎症が生じることがわかっています。
オテズラ錠は世界初の乾癬における“PDE4”阻害薬で、免疫抑制剤の“ネオーラル”とはまた違った経路で炎症を抑制します。

30㎎錠剤を一日2回内服し、効果は開始2週間後より出てくることが分かっています。
16週、4か月内服した場合、なかなか外用の効きにくい爪や頭皮の症状や関節症状を改善することも分かっています。期待できます!ネオーラルに比べた効果はまだわかりませんが今後また情報がたまってくるかと思います。
アメリカや欧州ではすでに以前から処方されていて有効性や安全性はわかっていますので、安心して内服できますが、副作用として、下痢や悪心嘔吐が言われています。
通常はそれらの副反応も慣れて消失してくるようでほとんどが、2週間ほどで慣れてきます。

薬価はネオーラルよりやや高いのですが、まず新薬で2週間処方が限界なので、まず2週間トライするには良いのかもしれません。
また新しい情報あれば教えていただきたいと思いますconfident

最近、実家の実父が体調を崩し、このところ頻回に実家に行くようになり、運動やfeel cycle の時間が減りました。でも、優先順位をつけるとしたら、やはり今は親孝行!
今までは仕事や自分の事、で両親のことは考えていなかった自分を反省し色々考えました。
過去を振り返っても、いつもは穏やかだけどイザというときは私を色々守ってくれた父、どんな状況でも常に穏やかで、母のヘルプをずっとしてくれている父に感謝しながら、今できる範囲のヘルプを今度は私と姉とがしていきたいと思います。
最近は父と姉と3人のラインでやり取りしていますが、口ではなかなか言えない言葉もラインでは言えますし、今の3人には本当にありがたいツールですconfident
家族には最近はもう褒めてもらえない料理も、両親は美味しいと褒めてもらえて、単純に嬉しくなりdelicious 人間褒められるとやはり嬉しいものですねdelicious

色々予想もつかないことが起こったとしても、先々のことはわかりませんので、先の事ばかり心配していても仕方ないとも思います。
今できることを精一杯後悔のないようにやること、まわりの人々や友人・家族に感謝しながら、言葉に表して伝えること。
言葉で伝えることは、近ければ近いほど恥ずかしくてなかなか出来ないことですが、きちんと伝えていきたいと思います。
今週も娘が一人インフルになり、一人で留守番できない中、長男が部活や学校を(親としてどうなのかと思いますがhappy02)お休みして、家で妹を看ていてくれました。本当に親としては申し訳ない気持ちでいっぱいですが、感謝の気持ちをきちんと伝えましたconfident

まだまだ気温差もあり、体調を崩しやすい3月です。
早く暖かく、風邪とは無縁の春・桜のきれいな春になって欲しいですconfident 

アトピー性皮膚炎の心身医学的なアプローチ

2月は本当に短いですcatfaceあっという間に3月になってしまいました。

2月にパシフィコ横浜で学会があり、わずかな時間でしたが、成育医療センターアレルギー科の大矢幸弘先生の、小児アトピー性皮膚炎の心身医学的アプローチのお話を伺いました。

ストレスは、ヒトでもマウスでも、肥満細胞の脱顆粒を促進させて皮膚バリアを低下させることが分かっています。

とくに小児のアトピー性皮膚炎の場合は、オペラント条件付けといって、習慣性掻破行動が多くみられます。 
つまり、掻破することによって母が注目するから、その母の注目が‟好子こうし(強化子)”となって、より掻破する、という行動です。
理想は、母の存在はあるけれども、ただし注目はなし、です!なかなか、難しいgawk

子供が悪いことをした場合、叱ること=ストレッサーとなりますが、そのストレスによって、悪いことをやめる(好子こうし)、肌が悪化する(嫌子けんし)が生じ得ますが、
理想は、ストレスで皮膚が悪化しても、しつけはきちんとする!です。
叱ることで、母の注目という好子となってその行動を強めてしまう、つまり余計叱られることばかりやるようになってしまいますbearing

逆に、子供が良いことをしたとき、例えば自分でスキンケアをする事によって痒みをコントロールできたときなどは、すぐ褒める。
年齢が低ければ低いほど、直後に、できれば1分以内に褒める、ことが大切と考えられています。

つまり、良い行動をしたときはすぐ褒める(=好子あり)、悪い行動をしたときのみ、叱る(好子ないようにする)ことが、小児アトピー性皮膚炎の心身医学的なアプローチの根本になるという事でした。

ですから、医師は、行動分析に基つくアドバイスを親に行い、親の望ましい行動を褒めることにより、成功体験を重ねて自己効力感が向上し、親も子も成長していけるのでは、という美しいお話でした。

アトピー性皮膚炎に限らず、親としては耳の痛くなるhappy02お話で、子育て全般にためになるお話でございました。理想通りにはなかなかいきませんがcatface

2月は、大学時代の同期と集まったり、現在の仕事上のお仲間とFeel cycleを楽しんだり、空手の仲間や先生とお食事をしたり、楽しい時間を過ごすことができ、皆様に感謝です。
昔の仲間は、気心知れて気を遣わず笑い合える有難い存在ですし、大人になって知り合う仕事のお仲間は皆年下の方々ですが、おかげで私自身も気持が若く持てて嬉しいですし、最近知り合った空手の仲間は皆さん明るく空手にも、おそらく仕事にも熱く一生懸命で、空手の時間の度に良い刺激をもらいます。

人間一人で生きているようで、実はいろいろな方に支えられているのだと改めて思います。
今日、開院当初から年一回くらい来て下さる年上の患者さんから、案外、友人や周りに支えられるものだから、人間一人だと思っちゃだめだよ、みんな、案外助けてくれるよ、とアドバイスをいただきました。その通り、お互い様ですが、昔からの友人だけでなく、大人になってからの友人や仲間も、お互いに支えて、支えられていきたいなあ、とその方の話をきいて改めて考えました。私自身も友人や仲間の支えになれるようになりたい。
でも、イキむことなく、人生は川の流れのように、川の流れに逆らうことなく、身を任せるのもいいんじゃない、とアドバイスされましたconfident 確かに、逆らうことなく、ですねconfident

マーデュオックス軟膏の有効性について

本格的な冬の寒さが訪れ、乾燥肌や尋常性乾癬の症状が悪くなりやすい時期となりました。
先日マルホの方より昨年処方が新たに出たマーデュオックス軟膏について勉強会をしていただきました。
皮膚科で処方する乾癬の塗り薬のうち、ビタミンD剤(オキサロール)とステロイド(アンテベート)を併用する割合は50%でそのうち20%が2剤を混合した処方となっているそうです。
マーデュオックスは、オキサロールというビタミンDとアンテベートというステロイドが合わせて安定性を高めた合剤で、有効率も別々に併用したり混合して作った場合よりより有効性が高いことが分かっています。
また、塗り薬では塗りやすさがとても大切ですが、マーデュオックスは柔らかく伸びやすく、1日1回の外用で効果が認められているのも特徴です。

乾癬では通常の30倍もの角化細胞の増殖がみられることが分かっていますが、オキサロールなどのビタミンD剤は、この角化細胞の増殖抑制作用を持ち、最近判明されてきた分子レベルでの病態「乾癬のIL23-Th17細胞学説」の中ででも、IL23の産生を抑えたりTh17細胞を減少させることが分かっています。

マーデュオックス軟膏は、状態が悪化した時の寛解導入により有効ですが、半分がvery strongクラスのステロイドということを忘れずにダラダラと使い続けずに、軽快したらオキサロール単体に変更して寛解を維持していくことも大切です。

乾癬の新たな飲み薬も今春から出てきます。セルジーン社から出る「オテズラ錠」で、乾癬患者の各種サイトカインなどの炎症性メディエーターの産生を亢進させるPDE4を阻害して、過剰な炎症反応を抑制させる飲み薬です。1日2回内服でネオーラル150~200mgと同等の効果と言われています。
また新たな情報を収集していきたいと思います。


今週から、小3の娘達の塾通いが急に本格的モードになり、夜までの日が週3日に増えました!全く自覚のあるのか無いのかもわからない我が娘達が夜まで塾にいるのも何だか不憫になってしまう気持ちもあり‥
親としてはその子その子の能力の限界以上を望むことなく、でも自分の能力の少しだけ上を目指して努力して頑張る事は無駄にはならない‥‥かな。
夜遅くにお迎えになった日は、私も時間を有効に、仕事帰りにfeel cycle 2レッスン受けて (罪悪感を少々感じながら‥) 気分スッキリお迎えしています!
今春高校2年になるの長男も塾通いが増える1年になりますが、学校のムードも少しずつ変わってきたのか、以前よりまだ❕勉強するようになってきました。親が言うより、本当に本人の自覚なんだなぁと思います。時々の乃木坂ライブと握手会を楽しみに、自分なりに頑張ってほしい!

私は変わらず仕事中心に、日常の一部となった運動は引き続いて。そして仕事仲間とのfeel cycle後の美味しい食事会など楽しみを見つけつつ、付き合って下さる方々に感謝して、明るく過ごしていきたいです❣️

本日2月3日午後診察時間変更のお詫び

本日、午後3時からの皮膚科診察のスタートを急に遅めていただき、5時からにさせていただきました。急な変更で本当に申し訳ありませんでした。貴重な皆様のお時間やご予定を変更していただき申し訳ございませんでした。
娘の学校から連絡が入り、1人が学校で友人の頭にぶつかり鼻出血が続いているとのことで病院受診とCT検査の同意のためにどうしても保護者が必要という事で、都立広尾病院に行かせていただきました。幸いCTで骨折が見られず、腫れが引くまで少しかかるものの、本人は元気そのもので安心してクリニックに戻ってまいりました。
自分達が患者になってみると、先生や看護師さんの説明や一言がどれだけ安心感に繋がるかがよくわかります。
せっかくアイコールに入れてくださった方々、そして直接3時にお越しいただきました方には本当に申し訳なく心よりお詫び申しあげます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。

プロトピック軟膏の働きについて

1月半ばが過ぎ、空気がとにかく乾燥し、アレルギーの方もそうでない方もとにかく皮膚も喉もカサカサ、カラカラになってきました。

アトピー性皮膚炎の方の塗り薬は保湿、ステロイド、非ステロイド、プロトピックなどが挙げられます。1年以上前に行われたプロトピック軟膏の講演会での多田弥生先生( 帝京大学 )のお話の資料をマルホさんよりいただきましたので、一度伺った講演会ですが、もう一度チェックしました。

まず、アトピー性皮膚炎の方の皮膚では、免疫を司るT細胞から産生されるIL-31が増加して末梢神経に作用して痒みや病態の増悪を引き起こすことが分かってきましたが、プロトピックはまだマウスの段階ですが、IL31の産生を抑制することが分かっています。ステロイドとは全く異なるメカニズムで痒みを抑えることができるのです。

また、同じくアトピー性皮膚炎の病変部位では9割以上の方で黄色ブドウ球菌が定着していることがわかっており、皮膚炎の重症度と相関しています。プロトピックはブドウ球菌のT細胞への働きを唯一抑制することができます。
皮膚が厚い部位だと効果が強くないと感じますが、顔や首、脇や肘、膝などの皮膚が薄い部位では吸収されやすく、有効です。
薬効のメカニズムを理解しているとキチンと塗り忘れなく、コンプライアンスが上がり効果もより高まるのではないでしょうか。

ステロイドからの維持療法としては、保湿剤への切り替えと比べるとプロトピックへの切り替えの方がかゆみの再発率が低く、ステロイドからの維持療法としてとても優れています。
皮膚炎症の病勢の山が大きくなり、悪くなった高い山でステロイドを使用して火消しをするより、プロトピックなどで小さな山のうちにコントロールして大きな山を作らないようにする、プロアクティブ療法で上手く炎症をコントロールしていくのが理想ですが、そうそう上手くはいかないこともありますので、その方その方に合う工夫を考えていきたいです。
アトピー性皮膚炎のくわしい機序やメカニズムの最新情報は日々研究されて変化していきます。
ますます研究が進み新しい治療薬が開発されるといいのですが。

先日、高1の長男の面談があり、失礼ながら初めて担任の先生にお会いいたしました。普段全く気が付きませんでしたが、1学期は何だかとても元気がなく、何か鬱々と悩んでいる印象を受けて、よほど私に連絡しようか、という位だったそうですが、2学期から明るく吹っ切れた感じになった、と伝えられました。先日のドラマではないですが、全く気が付かない私も私ですが、話を伺うと先生と本人の進路に関する面談があり、そこで自分の本当の気持ちを吐き出せたこと、そして先生がドーンと構えて背中を押してくださったことを知りました。本当に親ではなく、担任の先生のおかげ、そしていつも元気とトキメキを与えてくれる'乃木坂'の皆様の存在のお陰です!
高校生の子供に対して、親が何が出来るかと考えると、大きくなると実際の面倒がなくなる分、なかなか答えが分かりませんが、余り多くを言うことなく、本人を信用していくしかないのでしょうか。(実際は目の前にいるとあれこれ言ってしまいますが)
下の娘達はまだまだ「聞いて聞いて〜」やら口答えやら、手がかかりますが、まだこれから訪れるであろう女子の反抗期を前に、まだ親としては'華の時期'なのかなぁとも思います。
同じ兄弟でもいろいろ個性が異なり、親としてはその子その子に合った環境に導いてあげたい、でも、親なんて、子供とは毎日会っていても分かっているようでも実は分かっていなかったりするもので、先生や良き友達の支え、そして「乃木坂」など夢とトキメキが子供達を支えてくれていることに感謝☆と実感しました!
親といえども自分自身も大切、私は引き続き、feel cycleで洋楽を楽しみ、貴重な空手の時間も大切に、パワープレートのトレーニングでも基本に戻り、楽しくトキメキ💕ながら運動を継続していきたいと思います。そして、家事や雑務は十和子道を見習って丁寧に。子供にはなるべく言うべきポイントはしっかりと、あとは大らかに構えてあげたいものです ‥が‥^_^
そして今年も笑顔を忘れない一年にしていこうと思います❣️


新年の抱負

年末年始長いお休みをいただき、一族9人で マレーシア(ランカウイ島)でゆっくりさせていただきました。
格安飛行機にて、映画の画面がついていない席だったので、ひたすら行き帰り、旅行中とゆっくりたくさんの本を読むことが出来ました。

まず、日本皮膚科学会雑誌で、シワの組織学についての特集(今井修平先生・須賀康先生・今泉明子先生・古山登隆先生)があり、チェックしました。

小ジワ(浅いシワ) : 真皮までいかない表皮の不規則な凹凸なので、表皮のピーリングなどで改善します。

大ジワ(深いシワ) : 日常生活の動き、運動による負荷が真皮に及び、大きく引き伸ばされた表皮が大きく真皮にまで折れ込んだ状態で、光や熱によって変性収縮させて張力を回復させる・またはヒアルロン酸などの充填加療が有効です。

光老化によるシワ : 紫外線・赤外線によって変性してしまった弾力線維を補おうと、弾性線維が新たに産生され、それがゴムのように塊状に沈着するために皮膚が深く真皮にまで直線的に折れ曲がった状態です。これも深いシワとなり、ラジオ波やレーザーや充填が主な治療になります。

RF (ラジオ波) 治療 : 真皮内で発熱し、ヘモグロビンに吸収されないために皮膚の色に左右されずに熱を発生し、張力を回復させることが出来ます。当てることにより、真皮~皮下組織に熱が発生して蓄熱し、真皮が浮腫をおこし、コラーゲン収縮・変性を生じることによって直後からスキンタイトにング効果が得られます。その後も線維芽細胞の活性化が起こり、効果の持続はおおむね6か月間といわれます。

フラクショナルレーザー治療 : 真皮浅層への発熱により、コラーゲンの熱変性・熱収縮が生じ、その炎症とともに線維芽細胞が活性化されてコラーゲンを修復し再構築させる働きがシワ改善を及ぼします。
治療直後のダウンタイム(発赤・疼痛・腫れ)は避けては通れないため、その後の遮光や保湿などは必須となります。

注入充填療法 : 現在日本で厚生労働省の承認を得ているシワ充填療法はボツリヌス治療とヒアルロン酸充填治療のみです。
ボツリヌスは、眉間・目じりの表情ジワに対する注入で2週間後に効果がピークを迎えて、効果が6ヶ月ほど持続します。
ヒアルロン酸は、治療後数日間は組織の水分を吸収するために少し膨隆することが多いため初回は控えめに注入する必要があったり、注入後内出血や遅延型アレルギー反応・塞栓・皮膚壊死などの副反応が生じる可能性もあり、注意が必要です。
多くは、ボツリヌス・ヒアルロン酸をコンビネーションで行うと治療効果や満足度が高いようです。どちらにしろ、定期的に治療を継続する必要があります。

シワなどの加齢性の皮膚老化は残念ながら常に継続して進行していくので、効果を持続するには、治療の継続が必要になってきます。
シワはシミに比べてお化粧などで隠しにくく、自分自身の気持ちも下がり自信を持てなくなるのも事実ですので、うまく上手に美容皮膚科の最新治療を利用しながら、自分自身に自信を持つという事も選択肢の一つになるのではないでしょうか。

私自身の自信は、顔の見た目も大切ですが、それよりも今はやはり楽しい運動により身も心もスッキリした自分自身をキープすることですconfident ひとそれぞれ、自分自身の自信のもち方は違うと思いますが、大人になるとだれも褒めてくれませんのでcatface、自分で自分を褒めながら自信を持つことは何より大切なことと思います!

お休み中読んだ中でその他の本で良かったものは~

CAの私がVIPのお客様に教わった話し方のエッセンス (高橋くるみ)
フランス人はバカンスを我慢しない (生島あゆみ)
なぜかすべてがうまくいく1%の人だけが実行している45の習慣 (井上裕之)
適応力 (羽生善治)
職業としての小説家 (村上春樹)
十和子道 (君島十和子)

このうち特に心に残った本は、‟なぜかうまくいく~の習慣” と ‟十和子道”です。
君島十和子さんは、JJモデル時代から憧れの女性ですが、仕事も子育ても、家事も、夫婦関係も、丁寧にきちんと日々をすごされている印象を受け、とっても気持ちが新たになりました!
新年に読むことができてよかったです。
毎日忙しい中でも、きちんとその時間を‟丁寧に”過ごす、特に疲れているときなど家事が億劫になりますが(私は特に家族5人の洗濯物をたたむのが、最も逃げたくなる時間ですが)、とにかくそんな時間でも、丁寧に!心穏やかにやっていきたいconfident
新年数日、心に丁寧に!を思い出しながら洗濯物たたみをやっていますsmile あとは継続です。

feel cycle も新年初こぎしましたが、貴重なその一時間を、丁寧にこいでいきたい。初パワープレートも丁寧に筋トレ。空手はまだこれから!
日々の諸々の雑用も、丁寧に!とにかく丁寧に積み重ねていきたい!と新年の思いを新たにしましたconfident

アトピー性皮膚炎の悪化時の治療について

12月も残すところわずかとなり、久しぶりに診察にいらっしゃるアトピー性皮膚炎の患者さんも増えてきました。秋の急な季節の変わり目以降、乾燥や年末の多忙などから、皮膚症状が悪化する方もいらっしゃいます。

今年の夏の日本皮膚科学会の会報誌の中で、帝京大の武岡先生がアトピー性皮膚炎の方の悪化時に、強いステロイド単体を外用した際、どのくらいの期間で寛解(皮疹が色素沈着になり炎症がおちつく)になるか、検討された論文がありましたので、チェックしました。

難治性のアトピー性皮膚炎の外来患者さん46人に対して、適度で充分なステロイド外用(strongest, very strong)のみを治療として行った結果をまとめたところ、平均 9±4日で全例が寛解に至ったという報告でした。

内服はなしで、外用ステロイド(マイザー、アンテベート、ネリゾナ、デルモベートなどのvery strong以上のもの)単体を混ぜずに外用する。

一日2回、皮疹部のみを、多少ベトツクぐらい(塗った後ティッシュがくっつくくらい)外用し、皮膚が軽快して赤み痒みがなくなった部位は中止していただいた結果です。

この結果、当然といえば当然なのですが、適切な強さのステロイド外用を適切な量しっかり外用した場合、2週間以内に悪化した皮膚は寛解していき、プロトピックや保湿などの非ステロイド外用に移行していくことができる、という結果でした。

実際は、この強めステロイド外用をオフして切り替えたあとになかなか調子を保つことが難かしいことがありますので、その後の治療アドバイスの方が大切かなとも思います。

ステロイド外用後の治療では、私個人として、様々な患者さんから逆に教えていただいたこととして、

・とにかくヒルドイドソフトやヒルドイドクリームをべったりとても多めに塗りまくる。
・保湿後に‟チュビファースト”をはめて、もしくは着て、掻かないようにして眠る。
(チュビファーストとは、洗ってくり返し使用できるチューブ式の包帯で、湿潤環境を保ちやすくなる利点があります。肌触りも良好です。)
・王道ですが、プロトピック軟膏に切り替えて、週3~4回予防的にぬる。
・食事をすべて和食中心にして粗食にする。
・汗をかいてもかかなくても、とにかく運動を毎日継続して30分以上行う。

などでしょうか。

実際の臨床では、多忙やストレス、生活リズムなどが関わって理論通りにはいかないものかもしれませんが、とにかくその方その方の個人にあった良い習慣を継続していけるように、良い状態を保つ患者さんから情報収集を続けたいと思いますconfident

年内もあとわずかで、クリニックでは年内で産休に入るスタッフが2名お休みに入りました。
長年、忙しい時期を支えてくださった彼女たちが、幸せに出産されることは本当に私にとっても何より幸せで、またここに戻ってきたい、と言って下さることもそれ以上に嬉しい限りです。もちろん結婚・出産していないスタッフにも、仕事をして自分でお金を稼いで自活する彼女たちを素晴らしいと思いますし、感謝の気持ちで一杯です。
今年1年も、クリニックを支えてくれたスタッフや関係の方々、MRさん、そして、利用してくださる患者さんと御家族、時にお叱りやご指摘をいただいた方々にも心より感謝し、新たに新年を迎えたいと思います。

個人的には、最近大好きなバイクエクササイズも、空手も、パワープレートも、とにかく継続していきたいと思います。何より、代謝も高まり、ストレス発散にもなり、欠かせない運動ですdelicious
そして~子育てですが~今のところ、長男は高校生になってから既に親のいう事よりも友人や先輩の影響が大きく、すでに手を離れた感じがします。
小3のgeminiはまだまだ手もかかり、親もあまり普段手を掛けていないため、自由奔放に育っておりますcoldsweats01 これからますます思い通りにはならないとは思いますが、女の子は母親の姿を見ていてくれるものと信じて、やはり自分自身を充実させた一年にしていきたいと思います!

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