« 最近の皮膚トラブルは~ | トップページ | 足のニオイについて »

べピオゲル・ニキビの新薬について

4月から新しく処方できるようになる、べピオゲル2.5%についてマルホの担当の方から説明をいただきました。今までもBPOとして違うメーカーの自費の薬として販売されていましたが、今回保険で処方できるようになります。

べピオゲルの成分は過酸化ベンゾイルという漂白剤なのですが、ざ瘡(にきび)への効果が海外で最初に認められたのは1934年、ニキビ治療薬として海外で使用されるようになったのは1965年、日本でニキビの従来の抗生剤による耐性菌が言われ始めた1980年以降、ようやく日本皮膚科学会がBPO開発の申請がなされたのが2010年、という販売までの歴史があるようです。日本のニキビ加療が海外より遅れることがよく指摘されますが、今回もようやく、デディフェリンゲルに続き遅ればせながら処方できるようになったということです。

過酸化ベンゾイルは強力な酸化剤で、分解によって生じるフリーラジカルが

1.抗菌作用  2.角層はくり作用

を持つことによってニキビへの効果を発揮します。

抗菌作用としては、ニキビの原因菌であるアクネ菌や表皮ブドウ球菌の細胞膜構造やDNA・代謝など、様々な場所に複数か所を直接障害することによって抗菌作用を発揮します。
一か所でなく複数か所を障害することによって耐性ができないことが特徴です。

また角質細胞同士の結合をゆるめて角層のハクリをすすめて、毛穴の部分の角層が厚くなるのを防ぎます。

炎症性ニキビの減少率は、4週間で48%、面皰の減少率は、4週間で27%、
52週(約1年間)では、炎症性ニキビの減少率75%、面皰の減少率76%ということで、1年間使用すると4人のうち3人は改善します。

副反応として、皮膚の乾燥・カサカサ感(皮膚ハクリ) 19%
         皮膚のあかみ                13%
         皮膚の刺激感                8.3%
         皮膚のかゆみ                3.4%

この副反応は塗り始めてから1ヶ月後が多いそうです。

ディフェリンゲルの乾燥・かゆみよりは少し少ないイメージですが、私自身が使った感覚ですと、ディフェリンと同じくジェルを広く塗るため、継続するとツッパリ感が少し気になるかな、という程度です。年齢や季節によって使用範囲や頻度を調節していくのも良いかもしれません。
価格もディフェリンと同じくらい、3割負担の方で一本(約一か月分)が約600円です。

海外では、ディフェリンとべピオのj混合薬が市販されているくらい浸透している薬です。
抗菌作用がありながら耐性菌の心配をしなくて良い面で、にきび治療薬の1つの選択肢として期待できる塗り薬だと思います。

3月になり、クリニックのスタッフがご主人の転勤が決まったり、育休明けの方が復帰してくださったり、と移動の時期になりました。優秀なスタッフが辞められるのは本当につらいものですが、御主人のお仕事を支える彼女達を応援したいですし、また新たなスタッフや復帰されるスタッフとの出会いも大切にしながら、また4月からの新年度を迎えたいと思います

« 最近の皮膚トラブルは~ | トップページ | 足のニオイについて »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事