« 2018年7月 | トップページ | 2018年9月 »

2018年8月

便秘の漢方薬について

夏休みもあっという間に終盤に入り、夜になって風がでると少し良いかな、と思える暑さになってきました。クリニックも長いお盆休みをいただき、スタッフも帰省したり私たちも毎日東京で運動したりドックを受けたり、ゆっくりリフレッシュできた夏休みでした
お盆休み前にツムラのご担当の方よりいただいた漢方記事で、便秘の特集がありましたので、自分自身のためにもチェックしました。
もともと西洋薬のセンノシド(アローゼン、コーラック)などは刺激性下剤で、だんだんと耐性ができて効きが弱くなる可能性があります。
それに比べて漢方薬は複数の生薬で構成されていて単純に便通に作用するのみでなく腹痛や膨満感、不快感やそこから生じる不安感などにも働きかけてくれます。
単純に腸の平滑筋を動かすだけでなく腸内の水分の分泌を促したり消化管の動きを改善する働きによりいろいろな面に総合的に良い影響が出やすいのが漢方薬です。
便秘の漢方薬も、内服する年代や症状により異なります。
高齢者でコロコロした硬い便が出にくい場合は、麻子仁丸(マシジンガン)や潤腸湯(ジュンチョウトウ)。麻子仁丸は甘草が入っていないので電解質異常が起こりにくく比較的安全に使用できます。
成人で下剤を服用すると排便はあるが便が固くお腹がゴロゴロして痛む場合は桂枝加芍薬大黄湯(ケイシカシャクヤクダイオウトウ)、便秘と下痢が繰り返す場合は桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)。
若い女性などで便秘の初期では初めから刺激性下剤を使うと習慣化してしまうこともあるため、大建中湯(ダイケンチュウトウ)などでお通じを出す習慣を取り戻すことができます。特に腹部膨満感やガスが多い方に比較的有効です。
また、更年期前後の女性で肩こりや頭痛を併せ持つ実証(比較的がっしりとした体型)の方の便秘には桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)がとても有効です。
最後に、小児のうまく便が出なくて苦しい便秘には、小建中湯(ショウケンチュウトウ)が効果的です。小建中湯は桂枝加芍薬湯に飴アメが加えられたもので、子供でも飲みやすく、この飴が便をやわらかくして通りをよくする効果があります。ダイオウが入っていないため子供の便通を優しくコントロールすることができます。
また小建中湯は便通のみでなく腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることにより小児のアトピー性皮膚炎や喘息などの症状を改善したという報告も多くあります。
便秘が続くと腸内環境も整わず、肌荒れニキビやアレルギー皮膚炎とも関わってきますので便秘の自然な治療は皮膚疾患にとってもとても大切です。
何より、運動による代謝亢進と十分な水分摂取は何よりの便秘対策です。
漢方薬をうまく使いながら、腸内環境をgoodな状況に保つのもよいですね。
このお盆休みは高3受験生の長男友人数人が勉強合宿で泊まりにきたため他の家族は恵比寿のホテルに宿泊してプチ旅行気分。小学生の双子も同級生と原宿に買い物ツアーに連れていったりキッザニアに行ったり、地味ですが少しだけ夏休みをenjoyしました。
家族皆で旅行した昔が懐かしくあっという間に子供は成長してしまいます。
 
夏休みはいつも以上に自分の子供と接する毎日です
長男は良き友人に恵まれてほぼ大人に成長しています。私も長男の時は初めての子育てで勉強なども一喜一憂必死でしたが、下の娘たちには本当に力が抜けて、とにかく元気で楽しく学校に通うこと、楽しく塾にも通ってくれることだけで親としては本当にありがたい、まったく一喜一憂もしなくなっています。本当は子育ては力がほどほど抜けていてちょうどよいのかもしれません。
とにかく母親が毎日楽しく仕事や運動や家事・おしゃれ をしている姿を見ていてくれるとよいけれどと我が子を信じるのみです。

アトピー性皮膚炎の新薬:デュピルマブ(デュピクセント)講演会

毎日猛暑が続く本当に暑い夏です
先月土曜日夜、アトピー性皮膚炎の新薬の注射剤、サノフィさんのデュピクセントの講演会がありました。
アトピーの病態に関わるTh2 型炎症の主要な IL-4、IL-13 のシグナル伝達を阻害する皮下注射剤で、ステロイド外用で効果の少ないアトピー性皮膚炎に大変有効です。
16週(4か月)経過にて70%の患者さんがEASIスコア(アトピー性皮膚炎重症度スコア)が75%以上改善し、有効性がとても高いのが特徴です。
アトピー性皮膚炎の病勢を表すTARC(タルク)というマーカーがありますが、このTARCの産生に重要な IL4抗体のレセプターをブロックすることが大きな特徴です。デュピクセントを注射後早くも2週間後にはTARCが80%下がることもわかっています。TARCの方が皮膚症状よりも先に下がって軽快してしまうので、TARCが下がったと思ってほかの外用加療を弱めてしまうと皮膚症状が再燃しやすいため少し注意が必要です。
初回は300㎎の注射剤を2本分(600㎎)皮下注し、2回目以降は300㎎(1本)を2週に一回投与します。
副作用としては目のかゆみ・結膜炎くらいで特に点眼薬で対応可能だそうです。
実際治療で処方されていらっしゃる先生方の臨床写真を拝見してもかなり症状改善がみられて有効性の高い薬剤です。
アトピー性皮膚炎の開発中の薬剤は
  バリシチニブ  (JAK1/2ブロッカー)
  ネモリズマブ  (IL31ブロッカー)
  ウパダシチニブ(JAK1ブロッカー)
  トラロキヌマブ (IL13ブロッカー)
  レブリキズマブ (IL13ブロッカー)
  フェザキヌマブ (IL22ブロッカー)
などがあり、これからも色々期待できます。
紫外線もますます強くなり、肌へのビタミン供給も気になる夏ですが、長年使用しているビタミンC(APPS)+E(APPS)ローションにさらにGO-VCという別のビタミンC誘導体がさらに追加されたローションが新しくでたのでサンプルを使い始めました。
従来のAPPS(誘導型ビタミンC )ですこし感じられたベトツキ感やにおいがないGO-VCにはツッパリ感やベタツキ感がなくしっとりとした保湿力と、美白効果(メラノソーム輸送阻害効果)やニキビ菌の増殖抑制効果も認められ、美白、保湿、ニキビの予防にも、広い意味で様々有効です。
もう少し使用してみてとても良ければまたご紹介していきたいと思います
夏休みも半ばをすぎ、我が家も高3受験生の長男は塾・自習室(時には贅沢にTSUTAYAスタバで、ほどほどの軽い雑音がかえって集中できるらしい、それ、少しわかるわ)でほとんど在宅せず、まったく手がかからず、かけず。
小5娘たちは塾の講習などが毎日午前中あり時に発狂していますが、夏休みらしく少しのんびりしています。
女子は痛いところをついて手厳しい、運動しようと出かけようとするとジム依存症!子供を置いて出かけるか!と攻めてくるので、罪悪感を感じざるを得ません 罪悪感感じながら運動に出かけるのもストレスフル、結局あきらめたり悩んだり。
早く大きく成長してくれないかな~、その頃にはまだ体が今くらい動くかしら、などと先のことを考えすぎず、その時の自分の優先順位を大切にしながら、思い悩みながらその時その時を考えていきたいと思います。
夏休みは、仕事はもちろん最優先ですが、子供のこと、運動、feel cycle, 実家のヘルプなどでその優先順位が悩ましいところです。これも子供がいるようになる夏休みならではの葛藤です。
とにかく気持ちを明るく意識しながら、栄養ある食事と運動、ストレス解消を心がけて夏を乗り切っていきたいと思います!

« 2018年7月 | トップページ | 2018年9月 »