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2019年1月

アトピー性皮膚炎のデュピクセントについて

1月は雨も降らず乾燥が強い毎日で皮膚ものども乾燥しやすい最近です。
サノフィの担当の方がデュピクセントというアトピー性皮膚炎の新しい始まっている注射治療薬の市販後調査(実際使用してみたあとの副反応など)の結果をお知らせくださいました。
デュピクセントはアトピー性皮膚炎の炎症機序において重要な役割を持つIL4/IL13をブロックする薬剤です。IL4/IL13の働きを抑えることでアトピー性皮膚炎において減少しやすいフィラグリンの発現が改善することにより皮膚の肌質もよくなる傾向だそうです。
早期の段階で皮膚のかゆみが軽減し皮膚症状も改善するのが特徴で、治療開始4か月で約8割の方が50%改善、7割が75%、4割が90%皮膚症状(皮膚の範囲と重症度)が改善したという結果になりました。
痒みや皮膚症状がかなり軽減するとだんだんと外用薬を塗るのが面倒になってくることも予想されるのできちんと保湿・ステロイド・プロトピックなどを外用しながら皮膚症状がゴワゴワkからツルツルの寛解状態になるまできちんと外用も続けることが大切です。そしてこの寛解状態が6か月維持できれば一時中止、というのがガイドラインです。
アトピー性皮膚炎は繰り返す痒みがあると再燃しやすいため、痒みがない状態を維持できることは素晴らしいことです。
使用方法は初回に2アンプル(1アンプル300mg)皮下注射投与、その後2週間ごとに1アンプル300㎎を皮下注射していくもので、現在はまだ自己注射が認められていないため2週間に一回大きな病院(この近隣ではNTT病院など)に通院して注射する必要があります。
また、薬価は一本 8万1640円なので3割負担の方ですと自己負担が初回で約5万円、その後2週間ごとに2万5000円、ガイドラインの6か月継続すると約30万円(高額医療費制度を利用すると自己負担額は少し減少)となり、高額な治療費が若い方ですとネックになります。
今後自己注射が認められる可能性があるため通院の負担は軽減する可能性はあります。
肝心の副反応ですが、軽症のものでアレルギー性結膜炎の報告が最も多く点眼薬で加療して軽快する例がほとんどです。重症なものでアナフィラキシー症状や多形紅斑がありますが、ほとんどが内服の免疫抑制剤(シクロスポリン)からの切り替え後に生じているため、シクロスポリン後のフレアーアップ(急激な再燃)症状ではないかと考えられています。
ですからシクロスポリン内服をやめた後にデュピクセントをスタートするよりは少しシクロスポリンの減少と併せながらデュピクセントを開始することが良いかもしれないという報告もあります。
痒みや皮膚症状がかなり改善するという点では劇的な薬ですが、治療の対象となる方の見極めや始めるタイミング、やめるタイミングは実際使用していらっしゃる先生方の報告をまたチェックしていく必要があると思いました。
 
   先日、いつものヨガの先生の顔ヨガのレッスンを受ける機会がありました。もともと日本語という言語は顔の表情筋の20%くらいしか使用しなくても話せる言語だそうで、もともと顔の筋肉を使いにくい私達です。表情筋を筋トレするとリンパや血液の流れがよくなり、引き締まるのみでなく、なによりの美容効果があります。60分間みっちり顔の筋トレ講義をうけましたが、是非普段の生活で!と実践しようと思いましたが、いざホッとするタイミングというと電車に乗っているときなどになってしまい、周りの目がありできません 夜のスマホ時間や寝る前などにぜひ顔の筋トレ、継続していきたいと思いました
 
   昨夜は順天堂医局時の先輩3名と女子会で尽きない話を。アラフィフの先輩2名はシングルですので恋愛話に花を咲かせて仕事の話も少ししてあっという間に閉店の追い出され時間に。
お互いの性格がわかっている皆様の、年齢にともなう気持ちの変化をうかがっていると、私自身も1年ごとに変化する体や心の変化(=老いですね)を自分で穏やかに受け止められるような気がします。また色々教えてください~。
 
   高3長男はセンターも終わりいよいよこの1か月間がいろいろ入試期間です。親は関係ない、と思っていましたが、いざその場になると何となく落ち着かないものでした。
まずは受験票が無事つくかどうか、風邪をひかずに本番を後悔なく迎えられるだろうか、本人の体調・精神面をサポートできているだろうか、など色々心配になるものです。
本人は男子、ほとんどセンター結果にも動じず(自分の理想点には届かず、まあまずまずの結果だったみたいですが)、淡々と。
あんたの割にはまあまあだったんじゃない、しょうがない、要は二次試験だよ!と励ます ⇒ “別に落ち込んでないし”、 切羽詰まった本人の代わりに出願書類を出しに行ってあげる ⇒ “俺が親だったら本人にやらせる”(だったらやれよ~)、 初めての試験会場の行き方調べてあげようか ⇒ “どこまで過保護なんだよ”
この先長い人生、この大学入試の緊張感、試練や挫折、必要ですね。
親の私は今年の結果がどうあれ、万全を尽くした結果を冷静に受け入れること。精神的に成長した息子や友人の高校卒業を入試とは切り離して祝えること。これを目標に来月を落ち着いて過ごしていきたいと思います

アトピー性皮膚炎ガイドラン

あっという間に2019年新年が始まりました
年末の日本皮膚科学会雑誌にアトピー性皮膚炎ガイドライン2018が全文記載されていましたので、年始休みにようやくチェックしました。
一般から公募した質問ポイントについての推奨エビデンスが掲載されていました。
・ 皮膚炎が軽快した後のステロイドの減量法として、同じランクの薬の外用頻度を減らすのと、ステロイドランクを下げて連日外用するのとではどちらが良いか?
 ⇒ 同じランクを頻度を減らす方が良い。
外用頻度を減らす治療として週2~3回のステロイド外用を一定期間行っても副作用の危険性が増加しないことが確認されているため、1週間の外用回数を減らして継続することが推奨されます。
・ステロイド外用薬の眼周囲へ使用は眼合併症リスクを高めるか?
 ⇒ 白内障に関してはリスクを高めない、緑内障に関してはリスクを高める。
白内障に関しては顔面皮疹の悪化や掻破・叩打行動を繰り返すことによると考えられていますが、ステロイド外用治療後の緑内障の症例は多数報告されているため弱いステロイドを少量使用する分には問題ないと考えられます。
・ 妊娠中・授乳中の食事制限は子供のアトピー性皮膚炎発症予防に有用か?
 ⇒ 母の食事制限は子のアトピー予防に有用でない。
米国小児科学会で妊婦さんのアレルゲン除去は生後18か月(1歳半)までのアトピー発症予防には有用でなく妊娠中の食事制限が胎児の発育を妨げる可能性も報告されたため、妊娠中の食事制限はアトピー発症予防には有用でないと考えられます。
・アトピー性皮膚炎にイソジン消毒が有効か?
 ⇒ アトピーの原因に感染が関与していると考えられる症例では補助治療として考えられることもありますが、黄色ブドウ球菌の減少は石鹸洗浄と変わらないという報告があり、副作用としてびらん面に対する刺激による皮膚炎悪化、接触皮膚炎かぶれも生じうるため医学的な根拠は乏しく、基本治療では治療が困難でその原因として感染の関与が考えられる症例にのみ補助的加療として考えられます。
・ブリーチバス療法はアトピー症状の抑制に有効か?
 ⇒ 次亜塩素酸を溶解した風呂に入浴するブリーチバス療法はアメリカなどで有用性が報告される。アトピーの治療として黄色ブドウ球菌の除菌による様々な治療効果を比べた結果では優位に病勢を改善させたのはブリーチバス療法のみであった。感染の関与が考えられる症例にのみ補助療法として考えられますが、国内では実際に行われる治療指針は無く今後の検討が必要であります。
単純に考えると次亜塩素酸自体でかぶれそうな気がしないでもないですが。
 他は従来通りのプロトピック(免疫抑制)外用やネオーラル(免疫抑制剤)内服の安全性や、プロトピックやステロイド外用のプロアクティブ療法(軽快しても週3日ほど外用を継続して再燃を予防する)の内容で大きな変化はありませんでした。
よく患者さんご自身からも質問をうけることも具体的に推奨度が記載されており、現実的なわかりやすいガイドラインだと思いました。
長いガイドラインですが今後もじっくり読んで改めて治療法や病態についてチェックしたいと思います
  年末年始は普段通うジムもすべて休みで否応なく自宅にいる時間が多く、普段やらずに逃げてきた雑用が自分なりにすべて出来ました。
娘たちのたまりにたまった放置していた塾のプリント類を一日かけてファイリングすることもできました。その分ずーと床に座りっぱなしで腰の痛くなること
本当に数日でも運動をしないと体の不調が出るお歳になってきてしまいました。
でも面倒くさいファイリングをしながら、その分気持ちも少し変わってきました。
今年は放置してきた娘たちの受験ともきちんと逃げずに向き合おうと思います整理はパワーと気力がないとなかなか出来ませんが気持ち新たになり本当にスッキリとしました。あとはご本人たちの自覚のみですがこれが一番大切でした。
まずは新年の目標、仕事では講演会や学会で日々更新される情報を得て患者さんに還元していくこと、熱意をもって患者さんに伝えること、家庭での目標は長男の(今年の!)大学受験が終わり、結果はどうあれ親として受け止めること、そして娘たちのの楽しい小学校生活のヘルプとともに幼い娘たちの中学受験を考えてあげること、個人のプライベートでは筋トレやヨガ、フィールサイクルや空手をバランスよく継続していくこと。最後に年老いていく4人の両親のできるヘルプを継続していくこと。
盛りだくさんのまた1年を丁寧に過ごしていきたいと思います

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