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2019年4月

化膿性汗腺炎について

急に4月とは思えない暑い日が続いたり今週の連休には雪?予想情報があったり、気温差が激しく体調を崩しやすい新学期です。あせもや汗かぶれの方などが増えたり汗のたまりやすい部位での皮膚トラブルが増える時期です。
同じ好発部位でも臨床的に度々みられ、腋窩や鼠径部などにオデキ状に腫れる化膿性汗腺炎についての珍しい論文(日大・葉山先生)をチェックしました。

化膿性汗腺炎は度々繰り返す、腋窩や鼠径部やお尻の膿瘍や結節を繰り返して最終的にはしこりや瘢痕になって残ってしまう病気です。一見排膿したり感染症と勘違いしますが、炎症があるにも関わらずリンパ節が腫れない・ブドウ球菌や溶連菌などの細菌感染の合併は少なく・難治性の場合はステロイドや免疫抑制剤の内服が有効であることから非感染性の毛包を中心とした自然免疫の活性化と考えられています。

最近の研究で細胞の分化過程に関係する遺伝子調節因子であるNotchシグナルの異常が起こり毛根の細胞分化が異常となり外的なささいな刺激で毛包に破綻が生じて表皮の嚢腫が発生しケラチンが皮膚の深いところに放出されて各種サイトカインが放出されること、それにより瘢痕や瘻孔ができることが分かっています。慢性的に繰り返す症状のため患者さんのQOLは障害されますが知名度が低く日本での治療ガイドラインなどは確立されていません。実際の治療では、基本的には患部の切除ですが、手術できない場合はダラシン外用+ミノマイシン内服4か月が一般的です。さらに難治性の場合はヒュミラ(ヒト型抗人TNFαモノクローナル抗体)皮下注射などが有効です。

単なる感染症として抗生剤内服を続けるのみでなく、様々な治療法の可能性が増え、より積極的に治すこともできることになり患者さんのQOLを上げることができる時代になってきたことを実感します。アトピー性皮膚炎のデュピクセントといい最近の分子標的薬の発達はすごいです。願わくはもう少し薬価が低くなれば良いのですが。またいろいろ講演会勉強会でより新しい情報を得ていきたいと思います。

 

4月の新学期が始まり、あっという間に一か月が過ぎました。この一か月は個人的には両方の父(実父・義父)が病気入院しそのお見舞いで多忙ですが、義父などは本当に孫たちがお世話になりっぱなしでしたので、出来るだけの助けになりたい、後で後悔無いよう、出来る範囲で。義父は自分の病状が分かっていても平静で本当にすごい、尊敬します。私たちもなるべく明るく前向きに。少しでも家に帰れると良いのですが。長男の中学受験の時は試験日当日も何校も連れて行ってもらったし、不合格の発表も見に行かせてしまったし、今となっては笑い話で本当に大活躍してくれたよね~と。できれば今小6の双子の受験期も大活躍してほしかったけれど😞 双子の受験にも行きたかったけどな、と本人も。いやいや、奇跡は起こるかも。とにかく義父の精神力に脱帽です。

長男は千葉の寮に行ったっきり、音沙汰なしで良いことです。子育てが一段落ついて今度は親のケアと、人生の先輩方に言われてはいましたがその通りです。人生の年代によって見えてくる景色が違って、自分の体力の衰えも感じつつ、色々“侘び寂び”も味わいつつ。
患者さんのお子さんたちでも自分の子供達でも、未来明るい子供たちやクリニックの若いスタッフに接すると元気をもらいます。今年は今まで逃げてきたPTA役員もあり、最後の小学校生活1年間も満喫したいと思います😃 
とりあえず連休は義父お見舞いと家の整理と。令和への切り替えをじっくりと味わいたいと思います。

 

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