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2019年10月

アトピー性皮膚炎の顔面皮疹、そしてヒルドイドクリームの有用性について

秋は講演会や勉強会の時期で毎週盛りだくさんです。アトピーの最新の注射剤デュピクセントのサノフィさんからアトピー性皮膚炎のデュピクセントに関しての講演会(アメリカのエリックローレンス先生)の要旨をいただきました。
デュピクセントで加療する重症アトピー性皮膚炎でも顔面の紅斑や皮膚症状がなかなか治りずらい場合があり、
難治性アトピー症状・アレルギー性接触皮膚炎の可能性・ステロイド外用の離脱症状の可能性などの可能性があげられます。
ですから、普段使用しているケア商品のパッチテストや患者さんのステロイド外用の使用方法を確認することが大切だとおっしゃっています。
確かに顔の紅斑や丘疹が残る場合は念のためふだん使用している化粧品やスキンケア商品をパッチテストでチェックするのも良いかと思います。
せっかく高い治療費を払ってデュピクセント注射剤で加療しても顔の皮膚症状が残るのはつらいです。
逆に顔面にずーっとステロイド外用を継続している方などは顔面のステロイド潮紅がでる場合があり、徐々にステロイドをやめていくのにデュピクセントは有効かもしれません。まだまだそれぞれのケースバイケースで考えていく必要があると思いました。

次に、ヒルドイドのマルホさんに最近話題になっていることとして、ヒルドイドソフト軟膏ではなくてヒルドイドクリームの水分量増加効果について教えていただきました。ヒルドイドクリームしか持っていない添加物のおかげで被膜形成がなされることが最近わかり、この被膜形成能により角質水分量が増加、つまりヒルドイドクリームを塗った方がより保湿力がアップする、ことがわかりました。これはヒルドイドソフトや後発品のビーソフテンクリームには見られない被膜で2剤との比較では有意性が認められました。
また、今月の日皮会誌でも川崎医大の浅沼先生らが論文を出され、ヒルドイドクリームと後発のビーソフテンクリームを比較した実験で、ヒルドイドクリームのみが基礎発汗が増え角層水分量が増加し保湿力をあげることがわかりました。

昔はヒルドイドクリームは臭いがするため避けられ傾向でしたが数年前に臭いがなくなり、急に使いやすくなりました。
ヒルドイドソフトに比べるとベタベタせずにより使用しやすくなりました。これから急に乾燥がひどくなり、ローションよりはヒルドイドクリームが使いやすさや保湿力からして良いかもしれません。被膜を有するため衣服へつきにくく朝でもいつでも塗りやすいかと思いました。

今週は掌蹠膿疱症の新薬注射剤トレムフィアの講演会もありますのでまた詳しい先生方の臨床経験をうかがってきたいと思います。

昨日貴重な日曜日には専門医のポイント講習を受けに金沢まで日帰りで行き帰りしてきました。ずーっと新幹線の道中、学会会場でも全く動かず久しぶりの運動不足の日曜日。でも新幹線往復5時間でスマホを控えて普段読まないヨガの本や皮膚科の雑誌を読めました。
夜は橋本徹弁護士が高学歴ニートに対しての授業をするテレビ番組をたまたま見ていました。いつ死んでも悔いないように何事にも“燃焼”!という言葉に久しぶりに元気をもらいました。25歳から今の橋本さんの50歳までの黄金の時代はいくらお金を積んでも買うことが出来ない!それを君たちは持ってるんだからその時期=宝をぜひ燃焼してほしい!というメッセージが若者に少しでも届いたのでは‥。
確かに過去と今を比べると年齢の経過を実感しますが、逆にこの先の50歳までの3年間を私も燃焼しなきゃ!と元気をもらいました。
話が上手でわかりやすいのはさすがです。とても素敵な授業でした。

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