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アトピー性皮膚炎の新しい塗り薬 コレクチム軟膏について

6月24日から、久しぶりのアトピー性皮膚炎の新しい塗り薬である、コレクチム軟膏が処方可能となります。プロトピック以来の久しぶりの塗り薬です。ただいま鳥居薬品さんの訪問自粛を受けてネットや文書や以前の講演会での情報しか入手できませんが、効果はそこまで強くはないものの、くすぶっている炎症を抑える効果としてはプロトピック同様期待できるようです。

アトピー性皮膚炎は免疫が関与する炎症性疾患ですが、ヘルパーT細胞・B細胞などの免疫細胞が産生するサイトカイン(生理活性物質)が過剰に出ることによる炎症が起こります。IL4,IL13などのサイトカインは"アトピー炎症”や皮膚バリア機能に、IL31はアトピーのカユミに関与していると言われています。これらのサイトカインは細胞膜状のレセプター(受容体)と結合して細胞内に変化を生じ、"JAK.STATシグナル伝達経路”を介して遺伝子転写を亢進させて細胞分裂を促し、サイトカインを増やすループ(延々と回っていく)をつくり、アトピー性皮膚炎の症状を増悪させていきます。各種サイトカインにターゲットを絞った薬は生物学的製剤として最近いろいろ出ていますが、今回の塗り薬コレクチム軟膏は、このうちJAK(ジャック)"ヤヌスキナーゼ”というチロシンリン酸化酵素を阻害する効果があります。
JAKはサイトカインレセプターにくっつきSTATタンパクが引き寄せられることにより遺伝子転写が亢進⇒免疫細胞・炎症細胞が活性化しアトピー性皮膚炎症状につながりますが、そのJAKを阻害する薬です。

今までの生物学的製剤と阻害する場所が異なるので違った効き方のようです。プロトピックのような塗ったときのヒリヒリ感やほてり感はなく使いやすそうです。薬価はプロトピック軟膏の5gチューブ500円(10割)に比べると5gチューブで700円(10割)と1.4倍です。一日あたりの制限量は10g(チューブ2本分)までなので、現実的には一部のみ使用、もしくは配合して使用ということになりそうです。
肝心の効果は、ステロイドの強い抗炎症効果というよりは、プロトピックのように少し軽快したあとの維持療法として使うことができるようです。どちらにろ患者様の選択肢が増えることは良いことです。実際処方加療できるようになったらより情報を収集していきたいと思います。

この連休は天気は良いですが仕事以外はステイホーム。目に見えない、だれが罹患しているか分からないコロナウイルスに対応している実際の医療者や多くに対応している保健所の方々の、正義感だけでは続かない緊張感やストレスを想像します。

千葉大の同窓やFacebookでつながる仲間達がみな、それぞれの立場で、時に専門情報や意見を、それぞれの仕事でコロナにより変わった環境を受け止め、生活していく姿を見て少し心がホッとします。仕事でも、家庭でも、健康でも、それに先立つ経済的な面でも、みな、一様に大変な状況なのは同じで、でも時々不安や思いを形にするとなんだかスッキリ前向きに一瞬なれる、ネットって良い面も多いな~と改めて思います。
zoomなどのネットを介しての仕事の面談や、息抜きのヨガなども、実際会えない分より一層に言葉遣いや身振り・笑顔を意識して。

義母から今日、沢山の野菜を送ってもらいました!今は買い物も一仕事、何よりも有り難い...本当は父がいなくなって一人の義母を連休中東京に来たら?といいたいところですが、いまは出来ず。本当にまた料理作ってもらいにきてもらえる日が待ち遠しい。せめて、母の思いをくんで、送ってくれた野菜を孫たちと息子(夫)に食べさせてあげたいと思います。孫息子が気が向くと料理してる(自分の分だけだけど‥)なんて聞いたら驚くだろーな😃

 

 

 

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