« アトピー性皮膚炎の新しい塗り薬 コレクチム軟膏について | トップページ | 花粉ー食物アレルギー症候群について »

制汗デオドラント剤について

最近昼は急に暑く汗疹のお子さんや汗かぶれの方もいらっしゃいます。汗の時期、こどもはあせもですみますが、大人は汗の臭いや体臭もきになる季節です。目に見えないけれどとても気になる"臭い”です。
(株)ライオン研究所の長嶋慎一さんのわかりやすい記事を読みました。

体臭には体の中から代謝物が皮膚表面に現れるにおいと、汗や皮脂などが皮膚表面で常在菌により分解されて発生するにおいがあります。

このうち後者、汗・皮脂が菌により分解されて発生するにおいに対して様々な成分の制汗剤が出ています。

汗には全身に分布するエクリン汗腺と、脇の下や耳などに分布するアポクリン腺があり、エクリン汗腺からの分泌は水・電解質がほとんどですが、アポクリン腺からは水・タンパク・脂質・脂肪酸・コレステロールなど臭いの原因となりうるものが多く分泌されます。
また、皮膚に常在する菌も脇の下や頭皮・額などに多く、この菌が汗を分解することにより臭いが発生しやすくなります。

ですから汗をかいてもそのたびに拭い去ればにおいにくくなりますが、実生活はそのたび、ということは難しいため、におい対策として制汗デオドラント剤が重要になってきます。

制汗成分には
ACH(クロルヒドロキシアルミニウム)・硫酸アルミニウムカリウム(ミョウバン)・パラフェノールスルホン酸亜鉛(ZnPS)等があり、このうちACHが多用されます。
ACHの制汗メカニズムは金属イオンの収斂作用と、汗孔内で金属がフタ(プラグ)を形成することによる制汗作用の両方があり、ミョウバンとZnPSはプラグ形成による制汗作用のみもちます。そのほかに常在菌を殺菌する殺菌成分や消臭成分などが含まれます。

制汗が完璧でなくても、においをブロックする成分があります。まずニオイの代表成分は、アンドロステノン・ぺラルゴン酸・ジアセチルです。

アンドロステノン :アポクリン腺から分泌される成分が菌で分解されてできるステロイド性分解臭で、男性の体臭に多く含まれ女性の方が不快感を感じやすいニオイということがわかっています。不思議。このアンドロステノンの発生を抑えるのが、アンズ種成分であるキョウニン(杏仁)エキスといわれています。

ペラルゴン酸 :"使い古した食用油のような重いニオイ”という表現で?! 30代男性特有のにおいといわれ、紫外線やストレス・生活習慣の乱れにより皮脂が酸化して発生する成分で、月見草油の原料メマツヨイグサがペラルゴン酸の生成を抑えることがわかっています。

ジアセチル :汗の中の乳酸が常在菌により変化した成分で40~50代で増える頭皮のアブラ様ニオイの原因と考えられ、カンゾウ根エキスである甘草フラボノイドがジアセチルの生成を抑えることがわかっています。

 

制汗剤もスプレー型・ロールオン型・スティック型・シート型など各種でていますが、直接塗布するロールオンやスティック、シートの方が効果が高いようです。アルコール成分にかぶれやすい方は注意が必要です。
これからますます温度があがり、制汗剤の出番が増えそうです。

 

今週送られてきた医歯協同組合雑誌の中に多くのアスリートのメンタルトレーニングを行う大阪体育大学の菅生貴之先生の興味深い記事が載っていました。アスリートが高いパフォーマンスを発揮できる最適な"緊張・興奮レベル”いわゆる"ゾーン”に調整して持って行ける選手は安定した成績を続けることが出来ます。
スポーツでのメンタルトレーニングの目的は、パフォーマンス向上のための心理的なスキルを身につけ、試合のどんな場面でも自分自身をコントロールできるようにすることです。試合中のイライラ場面での対処法を聞かれても、菅生先生からは"処方箋”を出さず、過去にウマくいったときの状況を丁寧に聴いて、選手自身が考え、気付き、対処法を見つけられるように導くそうです。理不尽な問題に直面したときは、可哀想と同情するのでなくて『共感的理解』が大切で、精神的に辛い選手の"荷物”を勝手にもってあげるのでなく後ろから荷物を支えてあげます。すると"荷物”は軽くなり気持ちに余裕が生まれ、自ら"余計な荷物を持っていたのか”と気が付き自分で荷物を下ろします。なるほど~

試合に勝てる心の状態を知るスキルが『ピークパフォーマンス分析』で、最高成績の試合を思い出して試合前や試合中にどんなことを考えて行動したか、を振り返ります。この振り返りはイメトレの材料になりルーティンをつくり集中状態をつくる動作に役立ちます。

先生は担当アスリートの試合をあえて見に行くことはせず、選手の自主性を育てるそうです。見に行くと、あの場面はどうでしたか?などと選手は自分で振り返りをせずに頼ってしまう、そして先生も試合後先入観なく話を聞けて、選手自身も自らの言葉で試合の振り返りが出来るようになると。なるほど~

メンタルトレーニングとは、自分のココロの課題に目を向けて向き合い、受け入れていく作業です。メンタルが強くなると人間力が備わり、周囲への気遣いなど自分の成長も見られるそうです。
なんだかアスリートだけでなく仕事においても、友人関係においても、特に子育てにおいても共通のことかもしれません‥‥自主性を育てるって分かってはいてもなかなか‥ですが。

選手の不合理な行動も、頭では理解できても(意識下)、ココロ(無意識)が変わらなければ行動変容は起こりません。でもカウンセリングを重ねると"無意識下”で変化が起こり選手自らが不合理に気が付き行動が変わります。とのこと。なるほど~。
我慢強くカウンセリング、他人にはできるかも‥‥自分の子供にはなかなか出来ないかな‥😃

« アトピー性皮膚炎の新しい塗り薬 コレクチム軟膏について | トップページ | 花粉ー食物アレルギー症候群について »