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フソバクテリアと口囲皮膚炎について

日曜日に日焼けどめのみ塗って家にこもっていると、美容院に行けず伸びきった髪の毛が横顔にフサフサくっついたりチクチクしたりしてとってもかゆくなります。このムズムズの不快感はかえってお化粧してパウダーファンデ塗った方があまり感じず、休日の気の緩みのせいもあるのかもしれませんが、今からの梅雨時に気になります。最近はマスクの中で口の周りが荒れたりかゆくなったりする方も多いですが、しばらくこの夏はマスク必須が考えられますので改めて口囲皮膚炎(狭義の)について石黒直子先生の論文を見直しました。

口の周りに毛包脂線系の毛穴に一致した細かい炎症性丘疹が出来る症状で、日光・細菌感染・ニキビダニ・化粧品や保湿剤の誘因・生理前などが組み合わさって発症すると考えられていましたが、最近はフソバクテリアという嫌気性菌が病変部に高率に検出され関与が考えられています。主に腸管や口腔内に存在する菌です。健常人や脂漏性皮膚炎・アトピー性皮膚炎部位には存在しなかったことから、口囲皮膚炎独自の病態との関連が考えられ、治療もミノマイシンやβラクタム系抗生剤(ペニシリン系セフェム系など)の内服が効果的です。

口囲皮膚炎は、口の周りに時に赤い斑を伴って小さな毛包性の丘疹が細かく出来て、カユミやヒリヒリを伴うこともあり、マスクの下に発症するとなおさら悪化しそうです。ミノマイシンなどを1~2ヶ月内服するときれいに治ることが多いですので安易にステロイド外用を続けず、正しい診断と薬がなにより大切です。
顔の皮膚はニキビダニやフソバクテリアや表皮ブドウ球菌やニキビ菌など多く、またお化粧品やスキンケア製品やマスクの接触や花粉やホコリ・PM2.5などの外的刺激の侵入や洗顔などの摩擦やバリア破壊も起こりやすく細菌叢の乱れが生じやすい部位です。

日光ケアと摩擦や洗顔によるバリア破壊に何より気をつけながらマスク生活を続けていかなくては、と思います。

隔月に届く美容雑誌の今回の特集は"男性美容”でした。シミや汗や脱毛・AGA・ニオイなど。最近は男性でも美容皮膚科を受診される時代ですので、ご高齢の方でも髪の毛が増えたらシミ・シワも、脱毛も、とニーズが増えて生き生きと若々しく変身される時代です。

男性は女性ほどは年齢によるホルモン減少がなさそうなイメージですが、堀江重郎先生(順天堂泌尿器科)のお話によると先進国ほど加齢によるテストステロン分泌減少の方の割合が高いそうでストレスなどの関与が考えられているそうです。
テストステロン分泌低下による男性の心身の不調は、ある年齢になって目標が達成できなかったり、成果が得られなかったりすると起こりやすくなります。加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)は"心”の症状と"体”の症状があり、それぞれ"なんとなく調子が悪い”、"やる気がでない・憂鬱”、"筋肉痛がある”、"頻回に尿意がある”、筋肉量が減り太る、下を向くことが増えて目の間が縮んで顔が丸くなるなども起こりうるそうです。

テストステロンが減少すると毎日が楽しくなく意欲がわかず、何事にも億劫になります。逆にテストステロン分泌を促進するには、運動や睡眠でストレスをためない、目標を達成したり成果を得ることと関連することから、"自分を褒めてくれる場所に身を置く”が最も効果的だそうです✨✨ 誰かに褒めてもらわないとテストステロンは下がっしまう!そうです。
私たちが最も望む、単なる長寿でなくて"自立した健康長寿”のために大切な"筋肉”と"意欲”の二つにテストステロンは大きく関わっています。
女性のホルモン補充療法と同じように、男性にもテストステロン補充療法が行われているのも納得です。

家庭をもつ男性はなかなか家庭内では褒めてもらえない?かもしれませんので家庭以外の職場や趣味の場で周りから褒めてもらえると良いですね、との堀江先生のコメントでした‥‥😃


男性美容、という言葉も当たり前になってきていますね。我が家でも私+娘達よりよほど朝の洗面所のスキンケアが長~い夫+風呂時間が長~い息子です‥ そんな時代なのかな✨


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