手の美しさについて
コロナがあけて、ヒトと交流する機会や直に会う機会も多くなりました。マスクを外した今ニキビ・いぼ・ミリウムなどの治療にいらっしゃる方も増えてきました。顔と同様、人前に出やすい部位が手や指です。手が荒れていたり、爪がきれいでないと顔以上に恥ずかしい思いをすることもあります。今月の美容皮膚科雑誌”ベラペレ”の特集:ハンドケアの中で川島先生(女子医大)・古山先生(自由が丘クリニック)・金子えみさん(手のパーツモデル)のお話を読みました。
歳を重ねると、手根骨や筋組織の萎縮・皮膚が薄くなることによって手の甲に影ができたり、血管が浮き出て見えてきます。若い時の血管が見えないふっくらしたシミのない手の甲を取り戻すには、美容医療では、ヒアルロン酸注入やシミへレーザー加療も有効です。ただ手背のシミへのレーザーは炎症後色素沈着が起こりやすいため、IPL(光治療)を何回か重ねる、もしくは、ハイドロ・トレチノイン外用療法を薦める先生もいらっしゃいます。手のパーツモデルで有名な金子さんが日常で気を付けていらっしゃることは、
顔と同じくらいに、化粧水・保湿クリームをマメにつける
手が濡れたら水分をすぐ拭き、早めに保湿する
洗剤使用時のゴム手袋使用前に保湿クリームをたっぷり塗り、ポリエチレン手袋をはめてからゴム手袋をはめて密封療法を兼ねる
日焼け止めを毎日使用する
だそうです。何より継続ですね。 毎日のちょこっとの気遣いで、美しい手を目指したいていきたいと思います。
手湿疹のある方は、7割をしめる"刺激性接触皮膚炎”と、"アレルギー性接触皮膚炎”・"アトピー型手湿疹”に分けられます。
刺激性接触皮膚炎は物理的・化学的刺激により利き手の指先や爪周囲・手のひらなどに好発し、乾燥やカサカサした紅斑が湿疹化し、慢性化すると皮膚が厚くなり亀裂が出来たりします。夏は汗ぽうが生じ、種々の接触物質や自己汗に対する過敏反応で湿疹化していきます。冬は乾燥で皮膚バリアが低下し、経皮的に接触物質が刺激を生じやすくなります。
アレルギー性接触皮膚炎は、職業性のことが多く、美容師さんや飲食店勤務の方などは手以外に全身に広がることがあり、しっかりとした防御と治療が必要です。
アトピー型手湿疹の治療はアトピーの治療に準じますが、外用もステロイド以外に、コレクチム(JAK阻害剤)軟膏や、モイゼルト(PDE4阻害剤)軟膏、など選択肢が増え、治療しやすくなりました。
手の表皮の下の真皮の8割を占める膠原線維の間に存在する弾性線維は、紫外線により変性し"しわ”を形成します。皮膚に弾力性を与えるために真皮を良い状態を保つことが手の若さの秘訣です。
毎日の紫外線ケアとマメな保湿=地道な努力を続けていきたいと思います。
今月半ばに母が実家近くの施設に入居し2週間がたちました。実家には満身創痍の父が一人でいるため、実家通いは変わらずですが、父の負担が少なくなり、私と姉の気持ちの負担も少し少なくなりました。母は夕方になると帰りたいということもあるようですが、それは入所前の自宅にいるときと同じ夕暮れ症候群だと思います。基本的には機嫌のよい時は穏やかに過ごしているようですこし安心です。
私も将来娘たちの負担にならないように母のように認知といえども素直にいたい、と思います。何とか穏やかに暮らしてくれてありがたい限りです。
父は食欲が低下し、一日DAKARAをなんとか2本、ヨーグルトドリンクを1本、おかゆがわずか、の食生活ですが、唯一スタバの"抹茶クリームフラぺチーノをゆっくりと飲むことができます。貴重な322kcalです。姉と交代で週に何回か届けています。体が思うようにならない、食事があまりとれない日々を"情けない。”とこぼす姿に涙が出てきますが、その最後まで日常を続けようとする生きざまは立派です。学ぶものがあります。 とにかく穏やかに毎日過ごせますように、できる範囲でヘルプしていきたいと思います。
実家のことで運動時間が取れなくなると、歳のせいか腰の痛みや重さが出てきます。体力維持のためのFEEL CYCLE と最近マシンを使用するピラティスを始めました。ただただ汗をかいてすスッキリするFEEL CYCLEと違い、マシンピラティスは姿勢を意識して終わると背骨がまっすぐに修正されたような気分になります。ピラティスの先生は皆さまとてもスタイルが良く、その姿を見ているだけで気持ちが上がります。マシンを使った方が初心者にはとてもやりやすく、ピラティスはきつい、というイメージが覆りました。しばらく普段の姿勢の修正治療のために続けていきたいと思います。
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