« 2024年9月 | トップページ | 2024年11月 »

2024年10月

アトピー性皮膚炎・乾癬の新しい塗薬"ブイタマークリーム” について

10月末に、アトピーにも乾癬にも適応になる塗薬の新薬 “ブイタマークリーム"(鳥居薬品)が処方できるようになります。

ブイタマークリームの成分・タピナロフは“AhR”という芳香族炭化水素受容体を活性化することにより、炎症性のサイトカインを低下させ、抗酸化分子の発現を誘導し、皮膚炎症を抑制し皮膚バリア機能を改善する効果があります。

タピナロフは治療用のAhR調節薬のうち皮膚炎を抑制する成分で、コールタールと同じ皮膚炎抑制に特化したAhRリガンドですが、IL4(インターロイキン4)を抑制することによりアトピー性皮膚炎の炎症を抑制、Th17サイトカインを抑制することにより尋常性乾癬の炎症を抑制します。また、抗酸化分子を活性化して酸化ストレスを低下し、皮膚バリア機能を担うフィラグリン・ロリクリンの発現を強めて皮膚バリア機能を増加させます。

ブイタマークリームは12歳以上のアトピー性皮膚炎、15歳以上の尋常性乾癬に適応があります。1日1回の外用、外用量の制限がなく、軟膏ではなく、クリーム基材になります。一本15gで3割負担の方で1350円となります。

副作用は、毛包炎、ざ瘡、接触皮膚炎、頭痛があげられます。毛包炎(無菌性)やざ瘡は外用開始からアトピー・乾癬ともに25%くらいの割合で、1か月後から出現ししばらく持続してからおさまってくるようです。接触性皮膚炎(かぶれ)はアトピーで7%の割合で、乾癬では20%の割合で、2か月後から出現しステロイド外用にておさまるようです。意外な副作用の頭痛ですが、アトピーの21%、乾癬では7%の割合で比較的すぐに(2~3日後)出現し3日間くらいでおさまるようです。

アトピー性皮膚炎・乾癬ともに、赤みや痒みに対しての効果は立ち上がりは早くないようですが、ジワジワと効いてきて外用し続けると6か月後から効果が上がり始め1年以上たっても有効率が上がっていくそうです。ゆっくりジワジワと効いていくようです。

久しぶりのクリーム基材の外用薬で一日1回なので朝でも外用しやすいかもしれません。また情報をアップデートしていきたいと思います。

 

実家近くの施設に入所して1年になる実の母が急に食事をとらなくなってしまいました。1週間前は面会でも元気に会話して元気でしたが今週面会に行くとケアマネさんから“急に昼間も活動力が下がって車いすでも寝るようになったり食事も急に食べなくなってしまったと報告されました。薬も変更されてないし、認知症の症状が進行したのか、単なる季節の変わり目なのか、、いざ自分の家族となると、やはり、単なる老いや生命力・認知の進行だけで片付けがたい、複雑な気持ちになるものだと実感します。やはりいつまでも、どんな状態であっても、食事が美味しく食べられて(施設の食事はとても美味しそうですし)、家族としては少しでも元気でいてほしいと思うものです。頭で理論で考えることと、実際その立場になると気持ちがわかったり、考えが変わることもあると実感しますが、まだ私はこの思いを姉と共有できるぶん幸せなのかと思います。
また面会にいきながら様子をみていきたいと思います。

夏前に始めたカーディオバーという有酸素+筋トレピラティスのようなレッスンを週に2日続けていますが体幹がお尻がスッキリして、筋肉にも良い感じです。股関節やお尻にも効いている感じがしますので、ぼちぼち続けていきたいと思います。
この年になると瘦せるためでなく、体の維持のために運動やマッサージなどを淡々と継続することが欠かせなくなってきました。
これから冬になり体が硬くなりやすくなりますが、運動筋トレとほぐしと、続けていきたいと思います。

 

« 2024年9月 | トップページ | 2024年11月 »