見た目のアンチエイジング研究会
先日の日曜日、皮膚科医・形成外科医・美容外科医・美容内科医が参加するアンチエイジング会にて、各分野の著名な先生のお話を聴いてきました。それぞれ エクソソーム・シミ・たるみ・メソセラピー・美容漢方・足病予防・アトピー・日本人に特化したノンサージカルな美容外科医療 の専門の著名な先生方のお話で、大変有意義な一日でした。
中でも、普段はなかなか聞くことができない美容内科の専門医 青木晃先生(ウェルエイジングクリニック南青山理事長)の GLP-1製剤とダイエット自由診療について初めて知ることが多く勉強になりました。
GLP1受容体作動薬であるリベルサスはもともと2型糖尿病の治療薬です。血糖値を下げるインスリンの分泌を促進し、血糖値を上げるグルカゴンの分泌を抑制する作用があり、血糖値を安定させる飲み薬です。
ダイエット目的に無意味に誰もが飲んでも効果がある訳でないので、きちんと青木先生のような専門医が正しい飲み方を指導して行うとダイエットの効果が高いそうです。(すべて自費診療)
リベルサス7㎎を内服すると、甘いものや脂質の多い食材を好む食の嗜好が変化します。空腹感が下がり満腹感が持続し、結局食事量も摂取カロリーも減り、総合的に体重減少につながる治療法ですので、リベルサスを内服しても食べる量が減らないともちろん無効です。
具体的には メタボリックシンドロームの中年男性・ 血中のインスリンレベルが高い糖尿病予備軍・早食いで過食傾向・脂質糖質の食事が多い・糖質摂取過多の肥満者 などに効果的だそうです。逆に小食でそんなに食べていないのに太ってきた人には効果が無いそうです。
脂質糖質摂取量が多い方が内服すると、摂取量が減るためコレステロール値・脂質値・中性脂肪・尿酸値などメタボに関わる数値も下がるので、体重減少だけではなく、内科的なアンチエイジングにも効果的だそうです。
イベルサスの副作用としては吐き気や嘔吐・便秘下痢などの胃腸症状・膵炎・腎障害・うつ・低タンパク などがあるため、定期的な検査が必要であり、きちんとした専門医のもとで治療を行うことが重要です。そして順調にうまくいくと最初の1か月が一番減量効果が大きいため、開始から1か月でなるべく減量させることがポイントのようです。
内服方法も、できるだけ少ない水で飲む・割ったり2剤まとめて飲むと効果が無くなるなどの注意点もあるので、ただ飲ませれば良いものではありません。また、食事の量が減ることによりダイエットにつながる治療であるので、満腹感があるのにいつもの量を食べてしまわないように指導する、食事後に吐き気や気持ち悪さがしたら食べ過ぎなので食べる量をとめるように指導するなどがポイントだそうです。
患者さんもきちんと医学的な作用を理解したうえで、専門医の下で、なるべく最初の1か月を頑張るのがポイントだと思いました。
今は皮膚のみでなく、内科的・足病学的(歩行が減るとフレイルにつながる)アンチエイジングも、長寿の日本人の健康年齢を高く保つことに様々関わってくることを改めて実感しました。
また来年も是非出席したいと思います。
今月から、自宅マンション敷地内にオープンしたパーソナルのピラティスを始めました。いろいろ用事が入っても必ず行ける毎週日曜日の朝7時半から1時間、まだ静かな朝の時間にひっそり最初のレッスンを受けました。集団で音楽に合わせて行ったピラティスより、素敵な先生がマンツーマンでその日の私の体のゆがみや不調を見てくれて、贅沢ですが素敵な静かな時間と空間。
ピラティスは、汗はかかないですが体の知らないゆがみや不調を治す、本当に“治療”のようでした。
歳を重ねると体のメンテナンスが必要になってくるのを実感、少しでも健康年齢を維持するために淡々と日曜早朝に続けていきたいと思います。
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